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「コム・ストーリー 展示会基礎小間 集客ブースターパック」事例
お客様の業種:機器・設備メーカー(製造業)
コム・ストーリーの仕事
企 画:コンセプト案、仕様、台割案、構成案
制 作:原稿作成、編集、アートディレクション、制作ディレクション、DTPデザイン
その他:校正作業、進行(納品)管理など

栃木県を拠点に60年以上の歴史

栃木県の鹿沼(かぬま)に本拠地を置く有限会社 仁平製作所 様は、試験機や産業機器の研究開発・販売を行うメーカーです。
昭和29年(1954年、昭和44年/1969年に法人設立)に創立後、60年以上の歴史と実績を持ちます。
主な事業内容は、
- ● 土木試験機器(土質試験機、アスファルト試験機、コンクリート試験機、地盤調査機)
- ● 通信ケーブル製造設備・試験機器
- ● 電力工事用工具、食品・厨房関連設備
- ● プラスチック押出機関連機器
- ● ロボット検査システム
- ● 試験解析ソフト
————etc.


など多岐にわたって研究・開発・販売を行っています。
例えば、誰もが知っている大手携帯通信サービス会社の係留気球を利用した臨時無線中継システムに使われる地上係留装置用ウインチの開発なども手がけています。
その中でも、仁平製作所様がもっとも得意とするのが、土木試験機器の製造です。国内外を問わず、大手企業をはじめ、公共機関や教育機関(大学)などまで様々な装置製造の依頼があり、お客様から口コミの評判により、バックオーダーを抱えるほどエンドユーザー様からの評判と高い信頼を得ており、都内で開催される展示会にも積極的に出展しています。
スウェーデン生まれの地盤調査方法
同社の代表取締役社長が仁平 悦雄氏(以下略、仁平社長)です。弊社Webサイトよりお問い合わせいただき、展示会出展に関する展示パネル制作について次のようなお悩みをお聞きしました。
- 「以前に作ったパネルは、写真と製品名を入れただけのもので、実機とともに並べていたが面白みがなく、お客様への訴求力がほとんどなかった」
- 「いいたいことが多過ぎて、自分たちでまとめるようとしてもうまくいかず、どうしていいかわからない」
- 「展示パネルを使って、お客様に製品や特徴についてわかりやすく訴求できるようにしたい」
————といった内容でした。


同社が開発・製造を行う土質試験機は「スウェーデン式サウンディング試験」という地盤調査方法によるもので、1917年に北欧・スウェーデンにて国有鉄道不良路盤の試験として採用され、スカンジナビア諸国を中心に普及。
国内でも建設省が河川堤防の地盤調査として導入したことがきっかけとなり、1976年にはJIS規格にも制定され、一般住宅を建築する際の地盤調査に使われるようになりました。
同試験は作業スペースが抑えられ、いわゆる「ボーリング・標準貫入試験」と比べるとコストが安価で手軽に調査できるというメリットを持ちます。
設計事務所や地質調査会社、住宅会社、ゼネコンなどのお客様が、スウェーデン式サウンディング試験の土質試験機を採用。
ちなみに国内では、東名高速道路建設の路盤調査に使用されたことでも知られています。


展示会パネルの良し悪しはヒアリングで決まる

仁平製作所様は栃木県の勝沼に本社を置くため、コム・ストーリーがある東京・三田からはかなり遠方にあります。
幸いにも仁平社長は打ち合わせ等のために都内に来られる機会があるとのことでしたので、弊社にご訪問いただいての打ち合わせとなりました。
展示会のパネル制作は、コム・ストーリーでは通常1回のヒアリングだけでラフ(カンプ)を制作することがほとんど。
わずか1時間から1時間半のヒアリングが重要であり、そこでお客様のお悩みやご要望、自社製品に関する様々な情報(特長やユーザー層、市場動向、競合製品など)をいただきます。
展示会パネルに合わせて製品カタログや集客用ペラチラシなどをご希望される場合もあり、稀に2回になる場合もありますが、ほとんどの場合は1回のみで完了します。
この「顔合わせによる打ち合わせ」が大事で直に担当者様にお話をお伺いして見積書や企画内容のご提案したほうが、コストや内容的にもお客様が望むツールがご提供できると感じています。
仁平社長様とは、1.5時間ほどヒアリングのお時間をいただき、様々なご意見やご要望をお伺いしました。
ときおり豪快に笑いながら、会社のこと、自社製品のこと、業界動向のことなどをわかりやすく説明していただき、そこには検査装置作りに関する自信や愛情、モノ作りへの気概などが強く感じられました。
コム・ストーリーでは、過去に道路インフラ工事会社様の広告を手がけた経験はありますが、スウェーデン式サウンディング試験はもちろん、土質試験機に関しての知見はまったくありませんでした。
打ち合わせの前にインターネットなどで前知識を得てヒアリングに臨み、素朴かつ様々な視点のご質問をさせていただきました。
企業や製品としての強みの洗い出し、メッセージを絞り込む
仁平社長様との打ち合わせ後、様々な資料をいただき、社内編集会議を行ったところ、次の4つのポイントで展示会パネルの制作を行うことに決定しました。
制作ポイントは、次のとおりです。
- 「なんでもできる(作れる)」会社ではなく、「地質検査装置を作る会社であること」にメッセージを絞り込む
- 仁平製作所製の製品ラインナップの全容が見える
- 他社にはない「較正機能を搭載していること」
- 初めてのお客様でも、仁平製作所様がどんな会社であるかがすぐにわかる
特に3の他社製 地質調査装置は較正機能を装備しておらず、測定結果が狂ってくると較正手段がないために、装置自体を交換するしかない(買い替え)ということを大きなポイントとしました。スウェーデン式サウンディング試験の土質試験機がいくらローコストとは言え、何度も買い換えるようでは本末転倒です。装置を買い換えずに間違った測定値で地質調査を行うことは、その後の設計や建築に多大な悪影響と損失を及ぼします。ここまでの説明でもわかるように、仁平製作所製の地質調査装置は競合製品に比べて明らかな“強み”を持ちます。その他にも全天候型でありタフに使えること、装置自体がコンパクトで可搬性に優れることなどが挙げられます。さらに装置はすべて自社で開発・製造しているため、故障やメンテナンス時でのアフターサポート体制が万全かつ迅速であることです。現在、仁平製作所様が展示会に出展する際、基礎コマでの出展がほとんどとのこと。そこで、コム・ストーリーは、「展示会基礎小間 集客ブースターパック」をご提案し、その中から次の4つのツールを作ることになりました。
- 幅1800×高さ400mmのキャッチ入り看板(サイン)
- B0サイズの大型変形展示会パネル
- B1縦展示パネル(主力製品のご紹介)
- B1縦展示パネル(仁平製作所の強みと会社紹介)

1は、基礎小間出展時には非常に効果的です。
基礎小間では通常、社名のみを掲載した看板が用意されますが、ここではデザインの余地がありません(つまり、ゴシック文字の社名のみを入れる)。これでは展示会に来場した人には、「何の会社で、何をユーザーに提供してくれるのか」がいっさい伝わらず、同じ形式の基礎小間がズラリと並んでいると、間違いないなく素通りしてしまいます。そこで大きなキャッチコピーが入った集客用看板(サイン)を用意することで、その会社が自分(来場者のビジネス)に関係するかしないかがはっきりと分かります。 展示会で一番大切なのは、受注につながる有効なお問い合わせを増やすことです。そのためにも、キャッチ入り看板によってブース前を往来する来場者にアピールすることで、有効なお客様だけに効果的なメッセージを送ることができます。
展示パネルにストーリーを持たせ、プレゼンツールに
2のB0パネルは、幅1,456×高さ1,030mmの大サイズなので、なかなかの迫力があり、往来する人の足をかならず止めさせる力があります。
大型パネルは、展示会の基礎小間サイズが違いますので、出展する展示会の基礎小間ブースの図面をいただければ、判型やサイズはすべてコム・ストーリーでご提案します。
その際には、他に出展する展示会での展示パネルの使い回しも考慮しますので、決して無駄がありません。
パネル作りでは、他の展示会での使い回しを考えるだけで、制作の手間ヒマを減らし、コスト削減を図ることができます。
仁平製作所様には、大型パネルによって自社製品の強みや特長をアピールするとともに、スウェーデン式サウンディング試験機の製品ラインナップの概要がわかり、製品ごとの横串と縦串でスペックが比較できるような内容を企画・提案しました。
これにより大型パネルの前でお客様に対して、ストーリーを持たせた自社製品のプレゼンテーションができます。
さらに3と4のB1縦展示パネルを使い、主力製品の詳細と会社の歴史や実勢、企業力などもアピールできます。


東京・三田のコム・ストーリーでは、実際にブースに立つ営業スタッフ様の立場になり、何を訴求させ、どういったストーリー展開で営業を行うかを考えて、パネル構成やコンテンツの中身を徹底的に考えます。
完全原稿をもらってただパネルに加工する業者や、いただいた原稿を見栄え良くするだけのデザイン会社とは、コム・ストーリーは一線を画し、コンテンツをゼロから企画&提案し、原稿なしでセールス&プレゼンテーションツールとして有効に機能するものに作り上げることができます。
今回、コム・ストーリーでは、
- ● 展示パネルとキャッチ看板の企画・構成・制作
- ● 展示パネル等のコピーライティング
- ● パネル内のコンテンツ作成(ライティング)
- ● 制作ディレクション&アートディレクション、進行管理
- ● パネル製作・納品作業
のすべてを行っています。
実質の制作自体は約10日弱と短く、ヒアリングからパネル納品まで約2週間の短期間に作り上げました。
ヒアリング後に構成案(ラフカンプ)を作成。
お客様である仁平社長様に直接、展示パネル内容のチェックをしていただけたので、構成案の修正回数も最小に抑えられ、デザインから納品までが大幅に短縮できました。
「東京に営業に来た際の短い合間に、コム・ストーリーの三田オフィスで熱心に打ち合わせをしてくれる姿を見て、どのようなものになるかわからないうちに少々不安でしたが、企画力を信じて発注しました。
仁平製作所の地質調査装置を理解した上で、私の意図やニュアンスをうまくくみとって、構成案をもらい、その後の大きな修正もなく10日間ほどで制作が完了し、展示会にも間に合いました。
貴社の企画力を信じて発注して良かったと思います」